プログラム
- DAY1-セッション4
- 時間:13:40~14:10(30分)
「BCP発動」という概念を捨てよ:
混沌とした現代に求められる平時と有事の境界をなくす究極のBCPとは
― OODA再解釈に基づく常時運用型の動的BCP ―
2026年2月、米国・イスラエルとイラン間の緊張激化に伴う武力衝突報道は、ホルムズ海峡の物流制約や原油価格急騰という形で日本企業のサプライチェーンに影響を与えました。このように、地政学リスクや需給変動、規制強化などが複合的に絡み合いながら継続的に影響を及ぼす現代において、「有事=発生して収束するイベント」という前提はすでに成立していません。
本講演では、このような環境変化を踏まえ、「BCPを発動する」という従来の考え方そのものを問い直します。従来型BCPは、発動トリガーや手順整備を前提とした設計であるがゆえに、曖昧で継続的なリスクには対応しきれず、結果として意思決定の属人化や遅延を招く恐れがあります。重要なのは、有事に備えることではなく、平時と有事の境界をなくし、状況変化の中で意思決定と実行を回し続ける構造を組織に実装することです。
さらに、AI活用が進展する中で、意思決定の基準やプロセスが定義されていない組織では、AIの活用が期待どおりに機能しない可能性があります。本講演では、OODAループを単なる意思決定フレームではなく、組織の運用構造として再解釈し、「何を観測し、どのように評価し、どの条件で意思決定を行い、どう実行に接続するか」という一連の流れを設計することで、「想定外が常態化する時代」に適応し続けるレジリエンスの在り方を具体的に提示します。
Speakers

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KPMGコンサルティング
執行役員 パートナー土谷 豪 氏
金融系事業会社のリスク管理部門を経て、現・KPMGコンサルティングに入社。製造業・エネルギー業・通信業・金融機関等あらゆる業種のリスク管理・危機管理・BCP・サステナブルサプライチェーンなどの構築、運用支援プロジェクトに従事。研修・講演・執筆などの実績多数。

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KPMGコンサルティング
Sustainability & Risk Transformation
プロフェッショナル マネジャー山本 悠真氏
総合系コンサルティングファームにて、サイバーセキュリティに係るアドバイザリー業務を経験した後、KPMGに参画し、グローバルBCP/BCMの構築支援や地政学リスクに対するBCP高度化等のレジリエンスに関するアドバイザリー業務に従事。
