プログラム
- Session-1
- 時間:9時35分~10時35分 会場:ホール全体【定員500人】 受講無料/事前登録制
ロンドン五輪における企業のリスクマネジメント(仮)
~大会運営、そしてロンドン市内の企業の対応を振り返る~
2012年に開催されたロンドン五輪。スティーブ・イェーツ氏はオリンピック運営局(ODA)の事業継続と緊急時対応の責任者として、オリンピックパークなどの建設、そしてイベント運営におけるリスクと事業継続性のロードマップを確立し、その任務にあたってきました。想定すべきリスクは建設工事の遅れ、テロ対策など多岐にわたりました。一方で、オリンピックの開催により、交通機関の混雑や、それに伴う通勤・移動の遅延、通信トラブルなど、企業の事業活動にさまざまな影響が懸念されたことから、オリンピックイベントを想定した事業継続計画の策定を市内企業へ呼びかけました。
ロンドン五輪で企業が学ぶべき教訓は何か? 五輪の開催により企業のリスクマネジメントはどう変わったのかを振り返ります。
※英語<逐次通訳>
Speakers
元ロンドンオリンピック運営局(ODA) 事業継続/危機管理責任者 (FBCI, FICPEM, CBCP, MEPS) スティーブ・イェーツ氏
スティーブ氏は軍隊での経験だけでなく、商業や公共部門の組織の両方に関わってきました。彼は現在、独立系レジリエンスコンサルタントとして、国内および国際機関にレジリエンスソリューションを提供しています。
彼が名声を上げたのは、2012年のロンドンオリンピック・パラリンピック競技大会において、ICTディザスター・リカバリーおよび、事業継続と緊急時対応の責任者としてオリンピックデリバリー局(ODA)に勤務したときのことでした。ODAでスティーブ氏は、建設、フィッティング、そしてイベント運営におけるリスクと事業継続性のロードマップを確立し、主導してきました。
彼は、イギリスに本部を持つ事業継続協会(BCI)の創立フェロー(FBCI)と市民防護・緊急事態管理研究所の創立フェロー(FICPEM)として、また災害復旧協会(DRI)インターナショナルの認定事業継続専門家(CBCP)や、緊急計画学会のメンバー(MEPS)として業界標準の開発、ならびにさまざまな機関や、世界的なブランドへのプロジェクト・プログラムの提供に携わってきました。BSIによるISO認定の主任審査員にもなっています。
スティーブ氏はまた、レジリエンス協会の会長でもあり、レジリエンス、事業継続マネジメント、危機管理、重大インシデント、災害復旧、サイバーセキュリティおよび緊急時計画に関する多くの記事を執筆し、トレーニングコース、ワークショップ、およびカンファレンスで講演を行っています。
1989年に彼がこの分野で活動を開始して以来、以下のような称賛が挙げられています。
・「ロンドン市の自由」のため災害復旧における業務に尽力
・アメリカの事業継続管理で「殿堂入り」となる優秀賞を受賞した最初の「英国人」
・BANG(ビジネスおよび中央政府)という同業他社でなる団体での最優秀貢献
・BCI(Business Continuity Institute)における公共部門の事業継続マネジャーお客様の声:
・警視庁は、2011年3月にオリンピックパークのメインスタジアムで開催されたロンドンオリンピックの重要な演習の実施について、彼の関与と努力が重要であることを称賛した。
・デビッド・キャメロン首相は2012年1月に、オリンピック運営局(ODA)により「予定通りに予算通りにオリンピックパークの建設が行われている。素晴らしい仕事だ」と評価した。