プログラム
- Sessioin2
- 時間:11時00分~11時45分 会場:ホール全体【定員500人】
爆速経営が生み出したYahoo! JAPANのリスクマネジメント
経営スピードを妨げない全社一丸の取り組み
<企画:ニュートン・コンサルティング株式会社>
2012年4月に新経営体制へ移行して依頼、“爆速”をスローガンに次々と新サービスやアプリを提供してきたヤフー。その成長を支えるために同社はヤフー型リスクマネジメントの仕組みを構築してきた。成長の足元をすくわれないためのリスクマネジメントを、トップの経営方針のもと経営スピードを緩めず全社員一丸となって取り組む。本セッションでは、Yahoo! JAPANのリスクマネジメントの全貌と、全社員をまとめあげたリスク管理室担当者の日々の活動を紹介します。
Speakers
ヤフー株式会社 リスクマネジメント室 室長 八代峰樹氏
2000年10月オークションプロデューサーとしてヤフー株式会社入社。オークション事業部長、 ID決済サービス本部長兼ビジネス開発本部長、ヤフーカスタマーリレーションズ株式会社取締役本部長などを経て、2013年7月から社長室リスクマネジメント室室長。社外取締役として株式会社ジャパンネット銀行、株式会社ネットラスト代表取締役等も歴任し、早稲田大学、札幌市立大学などの非常勤講師としても経験。ネットオークションをはじめとするインターネット上のリスクに対する知識と経験を生かしERM(全社的リスクマネジメント)を推進している。
<ERM推進への一言>
経営トップだけでなく監査役にも最大限協力いただき、ERMが後ろ向きな管理業務ではなく、攻めの爆速経営をするうえで必要な骨格であることを担当者へ訴えた。進めていくと、ヤフーのサービスなどのモノ作りもERMも似たようなプロセスであり、比較的飲み込みやすいと感じた。しかし、参加者の巻き込み方がうまくいかなかったり、カンパニー長のコミットメントが薄いとワークショップでの盛り上がりに欠けて進みにくかった。ヤフーとしては、まだ始めたばかりで、はっきりとした成果は出ておらず、定着するまではしばらく時間がかかりそうであるが、2004年に初回取得した「情報セキュリティマネジメントシステム」の遵守のように根付かせていくことが今後の課題である。ヤフー株式会社 リスクマネジメント室 ERMプロジェクトマネージャー 小玉弘子氏
2007年1月Yahoo!ショッピング企画職としてヤフー株式会社に入社。ファッション、コスメ、ダイエット、ベビーキッズなどのカテゴリを担当した後、モバイル/スマートフォンリーダー、プロジェクトマネージャーとしてYahoo!ショッピングのスマートフォンを遂行。同時期に、全社横断スマートフォンプロジェクトにも兼務。2013年10月からリスクマネジメント室に異動し、全社ERMプロジェクトのプロジェクトマネージャーとして活躍している。前職からECショッピングの企画運用経験が有り、コマース暦は10年以上。サービスを根本から考え、現場重視のリスクマネジメントを実践する。
<ERM推進への一言>
日々爆速でサービスをまわしていくからこそリスクにどう向き合うかが重要。経営トップや監査役の理解や協力があるものの、現場においては、日常的にリスクの認識をしつつも、可視化や教育がまだまだできていないのが現状。ERMについては、4月から現場への導入をはじめたが、マインドを含め全社員へ浸透させていくには、時間がかかる。根気強く寄り添いながら、現場を肌に感じながらじっくりと根付かせていきたい。