プログラム
- Sessioin1
- 時間:9時20分~10時50分 会場:ホール全体【定員500人】
日本の危機管理を変える!
安全文化を組織に定着させるために
組織全体で危機管理に取り組んでいる組織とそうでない組織では何が違うのか。3.11以降、この差は大きく開いている。BCPは策定したものの、その後訓練も計画の見直しも行われていないという組織は少なくないだろう。しかし、首都直下地震や南海トラフ地震、火山噴火、さらには巨大台風、豪雨、洪水、豪雪、エボラ熱や新型インフルエンザ等の感染症など、私たちは、いつまた危機に見舞われるか分からない状況に置かれていることを再認識しなくてはならない。その上で、「組織を守る」ことがいかに大変なことかを経営者、危機管理担当者が改めて考え、一刻も早く全組織体制で危機に臨む体制を構築しなくてはいけない。本セッションでは、全社での危機管理文化を構築するためのトップ及び現場の意識改革、マネジメント手法、訓練・教育手法などについて議論します。本セッションは、危機管理カンファレンス全体のプロローグに位置付けられます。
Speakers
【パネリスト】 株式会社道(タオ) 代表取締役社長 河合太介氏
人と組織のマネジメント研究所 株式会社道(タオ) 代表取締役社長。金融系総合研究所、外資系コンサルティング会社を経て、現職。成長、変革、戦略推進のための組織人事の専門家。日本を代表する製造業、小売業等のコンサルティングや企業研修、産業再生機構の大型案件等を手掛けてきた。現在特に中心とするテーマはリーダーシップとチーム力と職場コミュニケーション。現代社会の職場の問題を指摘し28万部のベストセラーとなった「不機嫌な職場」や、ホンダ自動車創業者の本田宗一郎氏をモデルにしたビジネス寓話「ニワトリを殺すな」が10万部超になる等、著書多数。早稲田大学大学院 商学研究科MBAコース非常勤講師、慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー、農業経営大学校非常勤講師として大学やビジネススクール等でも教鞭をとる。
【パネリスト】 岩手医科大学附属病院 秋冨慎司氏
2003年千里救命救急センターチーフレジデント。2006年済生会滋賀県救命救急センター医長。その後東京大学救急部集中治療部を経て2008年より現職。福知山線脱線事故、岩手宮城内陸地震、東日本大震災など数多くの災害現場で医療活動の陣頭指揮を執った。危機対応における国内有数のスペシャリスト。3.11における秋冨氏の活躍は、「ナインデイズ」(幻冬舎、河原れん著)として出版され、多くの反響を呼んだ。
【パネリスト】 日本政策投資銀行 環境・CSR部BCM格付主幹 蛭間芳樹氏
東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻修士課程を修了後、株式会社日本政策投・資銀行に入行。現在は環境・CSR部にてBCM格付主幹を務める。東京大学生産技術研究所都市基盤安全工学国際センター協力研究員、世界経済フォーラム(ダボス会議)リスクレスポンスネットワーク パートナーなども務めている。専門はリスクファイナンス、・都市災害軽減工学。政策投資銀行では、BCM格付制度を創設するなど、日本有数のBCMエキスパート。ホームレスのサッカーチーム「野武士ジャパン」のコーチを務め、日経新聞はじめ数多くのメディアに取り上げられている。
【パネリスト】 株式会社ディスコ サポート本部総務部 BCM推進チームリーダー 渋谷真弘氏
【モデレーター】 リスク対策.com編集長 中澤幸介
新建新聞社取締役「リスク対策.com」編集長。報道記者、支局記者を経て、2007年5月に「リスク対策.com」を創刊。企業や自治体の危機管理やBCPの取り組みの事例を数多く取材。