プログラム
- DAY1-セッション10
- 時間:17:00~17:30
令和元年東日本台風から5年-豪雨災害に強い企業をどうつくるか-
当社は長野市に本社を置く、フッ素樹脂を中心としたエンジニアリングプラスチックの成形・加工メーカーです。主力とする半導体製造装置向けフッ素樹脂製品の需要増加を背景に、段階的な設備投資を行う中、2018年から本社工場内で成形・加工の製造ライン増強に着手していました。その翌年、令和元年東日本台風で一級河川千曲川が決壊。決壊地点から2キロ程度に位置する当社は、突然の大規模水害に見舞われ、増強途中の工場設備を含め、本社の生産機能の全てを失いました。結果、主力事業の売上は一時大幅にダウンしました。しかし、1年半後の2021年3月には被災前と同レベルまで回復。その後、新たな成長フェーズへの移行を果たすことができました。被災直後からの動き、策定していたBCPが有効だった点、教訓など、被災経験の振り返りと復旧計画と共に掲げた成長戦略をご説明したいと思います。
Speakers
NiKKi Fron株式会社
代表取締役社長春日 孝之 氏
明治大学理工学部卒業後、DIC(株)にてプリンテッドエレクトロニクス技術の開発業務に従事、2008年NiKKi Fron(株)に入社。2012年タイ法人社長に就任、2015年本社社長に就任。2019年東日本台風災害で本社工場などが全面被災するも、復旧を陣頭指揮し2022年度、2023年度と過去最高の業績を更新。被災経験と会社復興の過程からBCPやGXへの思いを強くし、脱炭素経営にも積極的に取り組んでいる。2015年よりソマール(株)の社外取締役も務める。