プログラム
- DAY1-セッション1
- 時間:09:35~10:15(40分)
危機管理担当者の役割
激動のクライシスマネジメント―9.11からCovid-19までのニューヨーク市―において
Fierce Crisis Management:New York City from 9/11 to Covid-19
ニューヨーク市とアメリカ赤十字社で危機管理に携わった経験から、危機管理担当者の役割と必要な能力をどのように考えているかを説明します。アメリカだけでなく、世界中で、これまで経験したことのないような巨大災害や凄惨な事件・事故が多発しています。私たちはどのように備えればよいのでしょうか。2001年の同時多発テロ、そして世界最悪の感染状況とも言われたCovid-19を経験したニューヨークから報告します。
※ケリー氏は、リスク対策.comで連載した「危機管理の神髄」の著者です。日本の危機管理担当者へメッセージを贈ります。
Speakers
NYU Langone Health社
エマージェンシーマネジメント・レジリエンス担当シニアディレクター
FEMA(米国連邦緊急事態管理庁)全米諮問委員ケリー・マッキニー氏
9.11テロの直後から現在に至るまで、15年以上にわたってニューヨーク市のあらゆる大災害でリーダーシップを発揮してきた。ニューヨーク市緊急事態管理局の副長官として、FDNYと州兵を中心とした数百人のタスクフォースを編成し、ハリケーンで壊滅的な被害を受けた沿岸地域全体で数千のドアを叩いた。また、ニューヨーク・ポスト紙が「Planning makes perfect」と報じた沿岸暴風雨対策など、市の災害対策プログラムを再構築した。アメリカ赤十字の最高災害責任者として、2014年3月には、ハーレムの125丁目で起きたコン・エジソンのガス爆発事故において、災害に遭った子どもや家族の救援に駆けつけた。緊急事態管理の専門性と実践を高めることを使命とする501c3非営利団体「Emergency Management Americas」の創設代表者でもある。カンザス大学で機械工学の学士号を、ニューヨーク市のコロンビア大学で行政学の修士号を取得したプロのエンジニアである。